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もういい加減にやめよう、「オオカミ少年」!


朝日新聞4月7日朝刊12面コラム、経済気象台『オオカミを呼ぶ懸念』を見てがっかり!
エコロジーについての理解をお忘れなく

朝早く目覚めて「朝日」紙朝刊を見ていたら囲み記事に目が止まった。社外執筆者の「玲子」氏は、「日銀によるマイナス金利導入」について「市場では日本の財政危機・金利急騰に賭ける取引をオオカミ少年にたとえる」と記している。結びは「マイナス金利がきっかけでオオカミを呼んでしまっては元も子もない」とある。ここでは経済評論の妥当性を云々するつもりはない。問題は『オオカミ』だ。玲子氏のこの譬えの無邪気さと自然についての教養の低さには驚かされる。氏の思考の根に、オオカミに関する偏見と無知があるのは明らかだ。古代ギリシャのイソップ物語はもう卒業にしたい。

経済学は、とっくの昔に、自然を切り捨てにしてきた伝統経済学から足を洗い、「人間経済」と「自然の経済(エコロジー)」の合体を進めてきたものと信じていたのだが、思い違いだったらしい。この意味でも玲子氏と朝日新聞の編集陣には失望である。自然(地球生態系)の経済の健全性なくして人間の幸せはない。『人間の経済』は『自然の経済』に支えられているからだ。いつまでも野生動物を目先の益害観で仕分けする愚行を続けていてはいけない。ジャーナリズムは『正しい情報』『正しい道理』を社会に提供するのが使命である。自然生態系の構造の根幹を成す食物連鎖網から捕食者オオカミが抜け落ちたままでは「自然の経済」は立ち行かなくなる。このコラムは「第一線で活躍している経済人、学者ら社外筆者が執筆」とある。これでは日本の知識人のレベルが疑われてしまう。執筆者とその表現についてのチェックが必要である。まさか朝日新聞は反オオカミを主張しているわけではあるまい。もしそうなら、同紙のこれまでの自然保護に関する主張はウソになる。

一般社団法人日本オオカミ協会
静岡県支部長 仁杉秀夫



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