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日・米オオカミふぉーらむ2017in東京

2017 年 10 月 24 日 火曜日

東京の夜景

この巨大な光の海の向こうにはオオカミが住める大森林が迫っています。
こんなこと想像できますか?

日・米オオカミふぉーらむ2017東京
『オオカミ復活と21世紀エコシティー』

〈首都圏レポート1〉
《今、都民の水がめ、奥多摩の水源の森林で起きていること》
秋葉哲夫(日本オオカミ協会企画推進委員)

〈首都圏レポート2〉
《もう止まらない!激増するキョンの脅威とオオカミの復活の必要》
井上 守(日本オオカミ協会理事・千葉県支部長)

〈基調講演〉
《シカ類のコントロールはオオカミで!イエローストンの成功例》
スティーブ・ブラウン(日本オオカミ協会学術会員、イエローストーングレイシャーアドベンチャーInc.)(日本語)

〈まとめ〉
《オオカミと共生するエコシティー》
丸山直樹 (日本オオカミ協会会長)

〈司会〉 鈴木敞治 (日本オオカミ協会理事)

【参加費】 無料 【主催】 一般社団法人 日本オオカミ協会
【問い合わせ先】 鈴木 敞治 TEL:090-1103-2949
【日時】2017年11月12日(日)13:30‐17:00
【会場】中央区立環境情報センター
東京スクエアガーデン6F 東京都中央区京橋3-1-1
東京駅八重洲口徒歩10分
地下鉄東京メトロ銀座線京橋駅3番出口直結
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩2分
都営浅草線宝町駅A4出口徒歩2分

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米国北部ロッキー、イエローストーンからスティーブ・ブラウンさん(Adventure Yellowstone Glacier Inc.代表)による九州添田町を皮切りに西日本8都市リレーの「日米オオカミふぉーらむ2017」の最終回は東京・京橋。「首都圏ふぉーらむ」のテーマは「オオカミ復活と21世紀エコシティー」。

世界有数の人口過密地帯を擁するメガロシティー首都圏で、果たしてオオカミとの共生など考えられるのでしょうか。首都圏でもシカ、イノシシ、サルをはじめとした獣害が発生し、これら野生動物は周辺衛星都市とその一帯の田園地帯から市街地中心部に向かって侵入し、都市住民を困惑させています。加えて、首都圏ならではの新たな外来種問題も発生しています。自然生態系が大きく撹乱された都市のような環境では外来種の侵入定着は極めて容易なのです。現在、房総半島の動物園から脱走した小型ジカ、キョンが加速度的に分布を拡大し、房総だけでなく田園地帯のいろいろな場所に姿を現しています。このままだと、キョンは、遠からぬうちに関東地方の住宅地を含む広大な里山地帯に侵入し、湘南、東海、さらに近畿へと拡大し続け、各地で生物多様性低下、生態系破壊、農業や庭園被害を引き起こし、大問題になることは確実です。キョンだけではありません。もっと都市環境への順応性に長けたハクビシンやアライグマも増え続けています。米国ではアライグマの強力な捕食者はオオカミだったなんて、わりと知られてはいないのではないでしょうか。

毎年、獣害対策には数百億円~1千億以上の莫大な税金が使われています。しかし、効果はさっぱりです。従来の方策に加えて、捕食者ハイイロオオカミの再導入による復活が唯一期待できるのです。夜も昼のように輝く巨大な人工環境にオオカミなど住めるわけはないと思われます。しかし、彼らは想像以上に逞しいのです。今や、ローマやベルリン、ハンブルグ市をはじめとしたヨーロパの多くの都市の郊外にはオオカミがすでに定住していることは良く知られています。ニューヨーク市のブロンクス地区にもオオカミと近縁の野生のコヨーテが目撃されています。近い将来、オオカミが現れたとしても驚くことはありません。しかし、イノシシやクマと違って、住民がオオカミに襲われたなどという事件は起きていません。オオカミと私たちの共存は思うほど難しいことではないのかもしれません。これを拒絶しているのは、彼ら野生ではなく、人間の故郷であり、母である自然の存在を忘れてしまった私たちの偏見にあるのではないでしょうか。

幸いに、イエローストーンを含む米国ロッキーではオオカミの再導入は成功を収めています。人の手を経ない自然復活は五大湖西岸諸州でも顕著です。カリフォルニアにも南下個体が姿を現しました。このフォーラムでは、イエローストーンでご活躍のブラウンさんから直にお聞きするこの成功物語を参考に、首都圏でのオオカミの復活の可能性とその影響を考えます。19世紀末、英国の都市政策家、エベネツァー・ハワードは、自然と共生する田園都市構想を世に問いました。ハワードの田園都市の実現は、巨大化して非人間化の一途を辿る東京首都圏の希望、未来の理想の姿でもあります。欧州では田園と都市の一体化、そしてオオカミとの共生は各所で実現しつつあります。オオカミと自然、そして都市住民の三者による共存共生の実現こそ私たちが理想とする「21世紀エコシティー」なのです。皆様、一緒に考えましょう!

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《シリーズふぉーらむ》
日・米オオカミふぉーらむ2017埼玉
『21世紀オオカミ信仰は?:エコウルフ』
【日時】2017年11月11日(土)15:00~17:00
【会場】駿河台大学大講義室:埼玉県飯能市阿須698
西武池袋線『飯能駅』南口下車 無料スクールバス7分
西武池袋線『元加治駅』下車 無料スクールバス5分
JR八高線『金子駅』下車 無料スクールバス8分

「オオカミ再導入が生態系を救う!」
スティーブ・ブラウン氏
【問い合わせ先】岩堀弘明(JWA埼玉県支部長)TEL:090-4069-8787

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衆議院選挙立候補者アンケート結果

2017 年 10 月 19 日 木曜日

衆議院選挙投票に向けて!
初めてのヴォーターズガイド「衆議院選挙立候補者アンケート結果」

 10月19日7:00までの回答結果をお知らせします。立候補者数約1,180名のうち、JWA会員に調査していただき、発送リストに収録できた候補者267名にクロネコDM便で質問書を送付しました。回答いただいたのは34名(回答率12.7%)と低調な結果になりました。これは、今回の衆議院解散が突然で必要な準備期間が取れなかったことと、初めての試みで不慣れであったことが大きかったこともありますが、立候補者の関心が自然保護や野生生物など環境問題に向いていないことが最大の原因なのではないかと考えられます。さらに突っ込んで考えますと、環境問題が国民の政治への期待の中に大きな位置を占めていないという問題が根本的にあるように考えられます。野生動物や自然・環境の保護運動を進めている関係団体や関係者の皆様が、政治、議員への働きかけを日頃から積極的に進めていただくことをお願いします。

 今回のヴォーダーズガイド調査は、低調な結果ではありましたが、「オオカミ復活に反対」は一つもありませんでした。「今のところ判断できない」が大多数の32件で、嬉しかったのは「オオカミ復活を政策として取り上げるべき」が2名の候補者、小林弘幸氏(立憲民主、山梨2区)、佐々木克己氏(社民、神奈川15区)からご回答頂いたことです。お二人のご当選にむけてご支援を。
 
 反対回答がなかったこと、そして、判断保留回答には「趣旨は理解できますが、海外から移入した場合、どのような影響があるかよく検討する必要があるか考えます。農業関係者や自治体、環境団体、動物愛護団体など幅広い関係者との検討があってこそ、取り組みが広がるものと考えます」(共産党候補の皆さんの文面は同じ)との付記を拝見する限り様子見段階の候補者が多いことが判ります。この状況は、「全国オオカミアンケート調査」の結果と比べると、現在の候補者全体を見ると、その理解は、一般の国民の1990年代の理解段階(1993年:賛成12.5%、反対44.8%、わからない42.7%)であることがわかります。ロビー活動はこれからです。

 今回のアンケート送付率は全候補者の22%に過ぎませんでしたので、オオカミ支持候補はさらにおいでなのはもちろんです。今回の試みからわかったこと、今後、国会議員の賛同を得るために、ロビー活動に大きなエネルギーを使うことの必要性を示しています。普段からの準備と活動が欠かせません。

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第8回全国オオカミアンケート調査2016報告

2017 年 9 月 30 日 土曜日

「賛成」は 5.1 ポイント増加し45.5%
【1】この報告書は、一社)日本オオカミ協会による第8回全国オオカミアンケート調査(2016年1月1日から12月31日の間に収集)の結果である。アンケート集めは、日本オオカミ協会会員560人(全国13支部)に依頼するとともに、会員以外の多くの協力者にもお願いした。アンケート回答者は、特に定めず、現場収集者に任せた。ただし、回答者は、調査関係者とは無縁な不特定多数を対象とすることを原則とした。調査場所は、道路、公共広場、公園、登山道、ハイキング道、トレッキング道などの公共の場及びこれに準じる場所で行った。講演会や教室でも行ったが、講話の影響を避けるために、アンケートの記入は講話の前に行うこととした。本調査は、乏しい資金のもとで実施せざるを得なかったために、系統抽出手法を採用できず、「行き当たり的・場当たり的」に可能な限り多数の回答を集めることにした。調査手法によるバイアスを極力小さく抑えるために目標数は1万以上とした。

回答者数は 11,586 人であった。この調査では系統抽出手法を採らなかったため、地方別回答者数には大きな差が出てしまった。最多が関東 49.7%(5,759)、それに中部 20.5%(2,374)、四国 14.2%(1,642)と続いた。近畿 6.0%(695)、北海道 3.3%(381)、九州 2.6%(299)、中国と東北各 1.4%(157;158)。したがって、地方間の比較は行わなかった。都市 54.9%、農山漁村 28.6%、その他と無回答 16.5%。回答者の年齢分布は 10 代後半(4.9%)から 70 代以上まで(各10~21%)。性別は、女性45.6%、男性53.9%、無回答0.3%。

【2】「オオカミ復活必要」は前回と比べて 5.1 ポイント増加して 45.5%、「不要」は 2.9 ポイント減少して僅かに11.0%、「わからない」は 2.4 ポイント減少して 43.3%であった。このアンケート調査を始めた 1993 年以降、オオカミの復活に賛成する者は、J 字あるいはやや S 字曲線を描いて着実に増加している。「不要」の減少は直線状である。「わからない」は緩い山なりを描き、2002 年までやや増加、2009 年まで横ばい、以後緩やかに減少している(図1)。

図1.オオカミ復活賛否の変動

【図1】オオカミ復活賛否の変動



【3】「二ホンオオカミもエゾオオカミもハイイロオオカミと同種であることを知っているか」 「知っていた」は僅かに13.5%に過ぎず、「知らなかった」が 86.1%と大多数であった。これを性別にみると、「知っていた」のは男性 9.6%、女性 5.9%となった。男女とも、大多数は「別種」あるいは「わからない」と答えていた。この認知度の低さは、外来種排斥観とつながって、オオカミ復活賛成数を押し下げていることが考えられる。正しい知識が普及すれば、復活賛成意見は大きくアップすることが考えられる。

【4】「オオカミ復活賛否」を性別にみると、男性 46.6%に対して女性 44.3%で、女性の方が 2.3 ポイント低かった。しかし、「不要」は男性 13.9%に対して女性 7.6%で、女性の方が 6.3 ポイント低かった。「わからない」は女性 47.9%に対して男性 39.4%で、女性の方が 8.5 ポイント高かった。年齢階別には、前回(2012/2013 年)と同様に、今回もまた「必要」は 10 代と 60 代以上で高く、30 代、40 代の壮年層で低かった(図2)。

図2.オオカミ復活の賛否:年齢階別分布

【図2】オオカミ復活の賛否:年齢階別分布(数値は四捨五入)



これは、多忙で厳しい就労・子育て条件に災いされて、周囲の社会的環境に目を配るゆとりを持ちにくい壮年層の厳しい現状を反映しているように考えられる。女性の場合は男性よりもさらに子育てや性差別による厳しい社会的条件に影響されて社会的関心が男性よりもやや低いのかもしれない。オオカミ復活だけでなく環境保全への関心を高める上でも、壮年世代から社会的関心と活力を奪っている格差社会の改善が必要である。

【5】「オオカミ復活必要(5273 人)」に関する理由のうち最も多かったのは、「オオカミは生態系・生物多様性にとって必要」68.7%であった。次は、「獣害対策にとって狩猟だけでは不十分」44.4%、そして「絶滅した種の復活は人間の責務」40.1%と続いた。「オオカミは好きな動物だから」という感情的な理由は 13.5%と僅かであった(図3)。

図3.オオカミ復活賛成の理由(n=5273)

【図3】オオカミ復活賛成の理由(n=5273)



この結果には、主にエコ及び倫理思想の影響が出ているように考えられる。「獣害対策」には、益害論的な価値観も影響しているかもしれない。感情的な回答が低かったのは、エコ思想と獣害情報が普及した結果かもしれない。

【6】「オオカミ不要(1277 人)」の理由で比較的高かったのは、前回同様「オオカミは人を襲う」38.9%と「家畜・ペットを襲う」34.0%であり、次は、「日本はオオカミにとって狭すぎる」「現在のままで自然は安定している」がほぼ同じで各 20.7%、20.4%であった。他の理由は低くなるが、「生態系に悪い影響を及ぼすから」15.9%、「関心がない」13.9%、「害獣対策は狩猟でよい」11.5%と続いた(図4)。

図4.オオカミ不要の理由(n=1277)

【図4】オオカミ不要の理由(n=1277)



これは、オオカミの生態、行動などの真実の姿が理解されていないからであろう。オオカミ迫害の歴史の中で醸成されたオオカミ嫌悪感が根強いことが感じられる。また、ニホンオオカミが日本の固有種ではなく、ハイイロオオカミと同種であるという最新の科学的情報が理解されていないこともある。ジビエ(野生獣肉料理)普及による狩猟振興の支持者は2.9%に過ぎず、行政による鳴り物入りの宣伝にかかわらず、国民の大多数はジビエに期待していないことがわかる。

【7】カワウソについては、これといった害性が知られていないにもかかわらず、オオカミよりも復活支持率が低く(37.4%)、「わからない」54.9%、「不要」6.3%と否定的で無理解な回答が多数を占めた。これは未知なものに対する恐れとともに、復活運動が存在しないことが影響しているのかもしれない。いずれにせよ、野生哺乳類をはじめとした野生生物とその保護に関する国民の好奇心、関心の低さを示しているのかもしれない。カワウソは河川湖沼といった水界生態系の頂点捕食者である。強力なカワウソ復活運動が必要であり、世論喚起が必要である。

【8】日本オオカミ協会を「知っていた」のは 19.1% で、前回(2012/2013 年)の 16.0% と比べて 3.1 ポイント増となった。これを性別で見ると、男性 24.5% は女性 12.7%に比べて 11.8 ポイント高かった。都市と農山漁村での認知度はほぼ同じであった。

【謝辞】今回アンケートにあたり快く回答していただいた全国各地にお住いの皆様に改めて厚く御礼申し上げます。また、アンケート集めにご協力いただいた一般の皆様、ボランティアはじめ会員、役員の皆様に感謝いたします。

【調査グループ】総括:丸山直樹、集票:井上守、集計:田中清司、PC入力:秋葉哲雄、斉藤恭子、白木登、大槻国彦、辻奈那子、後藤亘、田島美和、手戸博信、澤川隆、林貴士、平田元宏、井上千代子(順不同)、編集:知念さくら

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鹿の食害を考える ドイツに見るオオカミとの共生

当協会が紹介されています
(動物や自然を守ろう にて)

トカゲ太郎のワンダー・ワールド

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