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	<title>一般社団法人日本オオカミ協会</title>
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	<description>森・オオカミ・ヒトのよい関係を考える</description>
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		<title>モンタナ州魚類・野生生物・公園局  Q&amp;A「オオカミと人間の安全のために」</title>
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		<pubDate>Thu, 10 May 2012 01:10:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[海外オオカミ情報]]></category>

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		<description><![CDATA[http://fwp.mt.gov/fishAndWildlife/management/wolf/human.html#see Q．モンタナ州民の安全は考えられているのでしょうか？ A．ハイイロオオカミは、非常に順応性 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<a href="http://fwp.mt.gov/fishAndWildlife/management/wolf/human.html#see">http://fwp.mt.gov/fishAndWildlife/management/wolf/human.html#see</a><br />
<br />
<strong>Q．モンタナ州民の安全は考えられているのでしょうか？</strong><br />
<br />
<strong>A．</strong>ハイイロオオカミは、非常に順応性のある種です。世界中でオオカミと人間は、多くの人が考えているよりも近くに住んでいます。アラスカを除いた合衆国諸州では、オオカミは無人地帯だけに住んでいるわけではありません。モンタナでは、実際、奥地の無人地帯よりもその外側でより多くのオオカミが生息し、人々とオオカミとの接触の可能性は増え続けています。オオカミは、好奇心が強いにもかかわらず、普通、人を恐れ、人間の安全を脅かすようなことは滅多にありません。しかし、この100年間、北アメリカでは、オオカミによる人間への多くの傷害と2、3の死傷事故が起きています。その主な要因は、人馴れ、人間の食べ物への条件付け、狂犬病感染、飼い犬の存在です。最近では、2005年秋、北部サスカチュワンの人里離れたキャンプで、男性が一人、明らかに4匹のオオカミの群れに殺されました。この事件は、まだ調査中ですが、報酬として食物獲得と結びついた人間への馴化が、この4頭のオオカミを人に対して非常に大胆にし、攻撃的にさせることにつながったのです。しかし、どこでも、いつでも、オオカミの人への攻撃は、大型、小型にかかわらず他の野生生物種と比較して珍しいことなのです。ほとんどのケースは未然に防げます。野生のオオカミが、人々と交流したり馴れたりすることは滅多になく、建物や家畜、飼い犬の周り近くを徘徊することは通常はありません。こうした行動は、人馴れした個体、食物条件付けされた個体、放された飼育オオカミ、また放されたオオカミ犬などではるかに典型的なものです。 野生のオオカミは、普通、居るべき場所とすべきことを持っています。オオカミは、人間の近くで見かけることはあっても、人間の住むエリアを捜し歩いたり、うろついたりしないのです。<br />
<br />
<strong>Q．どんな時にオオカミを見ることができますか？</strong><br />
<br />
<strong>A．</strong>オオカミは、人家に近い自然の生息地、特に森林地帯や、よく「都会と荒野の境界」と呼ばれるような地域に生息しています。それゆえに、ハイイロオオカミは他の大きな肉食動物、例えばマウンテンライオンやクロクマより頻繁に目撃される可能性があります。オオカミは、普通、道路や狭い歩道、鉄道線路を移動用ルートとして当たり前に使います。彼らは、交通事故死した死体をごみ捨て場で食べることすらあります。かれらの足跡と糞は道でよくみつかります。オオカミは見通しのいい開けた土地で食べたり休んだりしますが、マウンテンライオンは獲物を隠したり、深い茂みの中で食べたり、休んだりする傾向があります。 オオカミは、マウンテンライオンやクマと違い、森の中の空き地を通り抜けたり、自然草地を通って移動します。また、オオカミは群れ生活をするので、一度に数頭を見かける可能性があります。<br />
<br />
<strong>Q．オオカミとの遭遇をできるだけ避けるにはどうしたらよいでしょうか？</strong><br />
<br />
<strong>A．</strong>野生動物は、野生のまま、離れて観察するのがベストです。しかし、野生動物は、だんだん、人と頻繁に出合ったり、餌をもらったりするうちに人への恐怖感を失い、大胆になってきます。特にオオカミやクマはそうです。大胆になったオオカミやクマは、確かな見返りを期待して、人間と人口密集地へ近づこうとするのは大いにありそうなことです。 オオカミの社会性と学習能力の速さによって、比較的短時間で人に馴れ、人への恐れを失ってしまいます。オオカミが近くに住む状況下で、オオカミを野生のままに保ち、人々から安全な距離を保つことは、私たちが簡単にできる責務なのです。ほとんどの遭遇は防げたのです。<br />
以下のガイドラインに従ってください。<br />
●オオカミを、大きな野生動物として、また自分より10倍もの大きさの獲物を仕留める能力のある動物であるとみなしましょう。<br />
●オカミに近寄ったりせず、気を引いてあなたの方へ来させたいという誘惑に耐えてください。 彼らをあなたの近くに来させてはいけません。<br />
●ペットフードを含めて、食べ物を外に置かないこと。オオカミに餌をやらないこと。<br />
●オオカミが仕留めた獲物、巣穴、育児場所に近寄らないこと。<br />
●住まいの近くで、あるいは車からオオカミに餌をやろうとしないこと。<br />
●オオカミが人を恐れなくなるようことや、快適さを学習させるようなすべてのことをしないこと。<br />
●人の住む地域一帯で彼らを心地良くさせないこと。<br />
●人々のまわりでくつろいでるオオカミを見たり、人に食べ物をねだったり、人のいる地区で頻繁に見かけたりしたら、行政当局に通報すること。早めの対処は、問題の悪化を防ぎ、傷害事故の未然防止に役立ちます。<br />
<br />
<strong>Q．オオカミと出合ったら、どうしたらよいですか？</strong><br />
<br />
<strong>A．</strong>第一にオオカミの人馴れ防止ができることのすべてです。 オオカミを近づかせないこと、人間の住居または居住地域のまわりを快適にしないことです。すべての野生生物に対して、人工の食物を与えてはなりません。オオカミは飼い犬に対して攻撃的になることがあります。オオカミは犬を「ナワバリに侵入しているオオカミ」と見なすので、追い払うか、殺そうとします。オオカミは、いつでも犬には攻撃的ですが、特に危険なのは、繁殖期の前後（12月 〜2月）、巣穴での育児期（4月 〜5月）、また、オオカミの子が近くにいる時です。もし、あなたが犬と一緒の時にオオカミにであったら、できるだけ早くあなたの後ろ側足元に犬を寄せてください。あなたが、オオカミと犬の間に立っていれば、普通、何事もなくすむことでしょう。あなた自身の危険性を避けるために、オオカミとあなたの犬の争いに、自ら分け入って止めようとしないでください。もし、オオカミが接近してきたり、あなたがオオカミを驚かせてしまったりした場合、<br />
●立ったまま、背を高く、体を大きく見せるようにしてください。<br />
●オオカミに対して、攻撃的な行為をし、物音をたてるとか、ものを投げるなど。<br />
●目を見つめたまま、静かにゆっくりと後ろに下がってください。<br />
●もし、すぐにオオカミが逃げて行かなくても、自分を大きく見せ続け、目を見つめ続け後ろに退き続けてください。<br />
●背中を見せて、オオカミから走って逃げてはいけません。<br />
連邦政府によって保護されているとはいえ、「絶滅危具種保護法」には、差し迫った危険があるとき、だれでも自己防衛としてオオカミを殺してよい条文があります。 どのような接近遭遇であっても、24時間以内にモンタナ州魚類・野生生物・公園局に報告してください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（抄訳：佐々木まり子　2012年 5月9日）</p>
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		<title>オオカミ議論、演劇として公演！</title>
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		<pubDate>Thu, 10 May 2012 00:57:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[海外オオカミ情報]]></category>

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		<description><![CDATA[オオカミ再導入への人々の議論はついに演劇となって公演された。スコットランドでのオオカミ導入派と反対派の攻防戦が続くなか、人々はどのようなことを行っているのだろうか・・・BBC NEWS 2009 年の記事から紹介する。  [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<strong>オオカミ再導入への人々の議論はついに演劇となって公演された。スコットランドでのオオカミ導入派と反対派の攻防戦が続くなか、人々はどのようなことを行っているのだろうか・・・BBC NEWS 2009 年の記事から紹介する。</strong> <a href="http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/highlands_and_islands/8311111.stm">http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/highlands_and_islands/8311111.stm</a><br />
<br />
脚本家サマンサ・エリスによる「スコットランド最後のオオカミ」は、荒野保護地域での会議の間、金曜日に、一般向け初演を迎える。リーズ大学ワイルドランド研究所は、その会議の間に、ハイランド地方の野生生物の専門家であるロイ・デニスの講演も開催する。 オオカミは、18世紀にスコットランドで絶滅に追いやられた。エリス氏は、オーストラリアでワニの再導入に抗議するアボリジニ女性について読んだ後、その演劇に関する仕事に着手した。 昨年、慈善事業団体 “オオカミと人財団” が、スコットランドのハイランド地方への野生オオカミ再導入の潜在的効果を「真剣に議論すべき」との声明を出している。この時、「オオカミと人」財団のリチャード・モーリーは、大衆の支持はこれから先15年間増え続けるだろうと予想している。<br />
<br />
<strong>オオカミの罠</strong><br />
<br />
森で見つかったオオカミの罠の跡は、最近、史跡データベースに加えられることになった。 インヴァネスに近いモイ村の罠は16～18世紀の間のものと考えられている。オオカミは、潅木でおおわれた深い穴の上に、注意深くバランスを取られた厚板の上に置かれた餌で誘引されたのだ。この罠は、ハイランド地方議会が管理する歴史環境記録台帳に記載される。<br />
<br />
<strong>荒野の地図</strong><br />
<br />
サザーランド最後のオオカミは1700年にポルソンと呼ばれる男によって殺されたことは、ブローラに近いA9の壁面の石の刻みが教えてくれる。 グラスゴー動物園（現在は閉館）の研究によると、オオカミは公衆の敵と考えられていた。 狩猟は族長たちや王族によって行われていた。1563年に女王メアリーが加わったものは、ハイランドの人々を2,000人雇い、5匹のオオカミと360頭の鹿を殺した。パースシア、ロッホアーバーとアーガイルの森の巨大な帯状地帯は、オオカミから彼らの生息地を奪うために組織的に破壊された。 一方、ワイルドランド研究所は、計画策定と政策樹立を目指して、ジョン・ミューア・トラストの協力を得て野生地図の作成を進めている。<br />
（抄訳：佐々木まり子　2012年5月3日）</p>
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		</item>
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		<title>野生のオオカミは生態系に貢献する！</title>
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		<pubDate>Thu, 10 May 2012 00:53:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[海外オオカミ情報]]></category>

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		<description><![CDATA[英国スコットランドのハイランドでは、日本と同様、絶滅オオカミの再導入に対して、住民による強い反対によって今も実現できていない。日本と違うのは、ハイランドには多くの羊農家があることだ。2007年のBBC NEWS からその [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<strong>英国スコットランドのハイランドでは、日本と同様、絶滅オオカミの再導入に対して、住民による強い反対によって今も実現できていない。日本と違うのは、ハイランドには多くの羊農家があることだ。2007年のBBC NEWS からその実情を紹介する。</strong> <a href="http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6310211.stm">http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/6310211.stm</a><br />
<br />
<strong>科学者の研究によると、スコットランドのハイランドに野生のオオカミを再導入することは地域の生態系に貢献するという。</strong><br />
<br />
1700年代後半にスコットランドで狩猟により絶滅したオオカミは、アカシカの数を調整する助けになると、英国とノルウェーの研究者グループは言っている。しかし、農民は、オオカミが再導入されれば、多くの家畜が殺されるだろうと言う。 捕食―被食モデルを研究するグループのティム・カールソン（インペリアル・カレッジ・ロンドン）は、「以前から、スコットランドにオオカミを再導入するかどうかの議論が何回か起きている。そして、我々は、数学的なモデル実験で、スコットランドにオオカミを再導入することでアカシカの個体数にどんな影響が起こりえるか見ていこうと考えている」と述べている。研究者たちは、さらに「アカシカの個体数は生態系の収容力目一杯にまで増えており、その駆除費用がどれだけ不経済なものかわかっっている」とも言っている。スコットランドでは野生のオオカミが滅びたので、英国最大の野生動物であるアカシカにはその数を調整できる天敵がいないのだ。カールソン博士は続ける。「たとえば、羊農家の人々は、シカが、羊が草を食べる邪魔をすると心配しているので、シカが少ないことを好んでいる」「特に地域に森林を再生しようとしている保護団体の多くも、またアカシカの数が減らされなければならないと考えている」「森を再生する試みは、多すぎるシカがどんな幼木でもムシャムシャ食べることによって失敗するだろう」「他のグループは、過剰なシカたちが、鳥種（例えばキバシオオライチョウ）に影響を及ぼしていることを心配している」。 彼らの研究によると、オオカミがシカを捕食して、生態のバランスをとるようになると、木々や鳥類の復興につながることがわかった。<br />
<br />
<strong>家畜に関する懸念 農業</strong><br />
<br />
グループは、オオカミの導入は彼らの家畜に打撃を与えるという懸念を表明した、 アンナ・デーヴィス（スコットランドの全国農業組合のスポークスマン）は言う。「オオカミを導入し、野生に放つことは、羊が襲われる重要な問題になる。それが農民に広く受け入れられない理由である。」 カールソン博士は言う。「普通、オオカミは進入してきて群れ全部を連れ去るわけではない。空腹なとき、１頭襲うのだ。」 オオカミを野生に放すことへの人々の態度も調査した。 一般の市民が通常、好意的である一方、農村地帯に住んでいる人々は気難しかった。 「農民がわずかに反対だったが、彼らの損失に関して十分な補償があるなら、かならずしも反対でなかった」と、彼は述べる。 しかし、デーヴィス氏は反対だ。 「農民への支払いの補償だけを単に懸念し、彼らの動物が捕食されることへの福祉の観点がなければ、不当である」「農民が家畜を失うとき、彼らは財政面だけでなく感情的な損失を被る。そのことは口蹄疫の発生の時と同じだ」。 カールソン博士は、どんなオオカミ再導入計画をもってしても、実現には長い道のりだろうと言う。「我々の研究は、スコットランドへのオオカミ再導入に関する理解を得るためのほんの第一歩にすぎない」と付け加えた。<br />
(抄訳：佐々木まり子　2012年5月3日）</p>
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		</item>
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		<title>連続シンポジウム　in　青山</title>
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		<pubDate>Wed, 09 May 2012 09:09:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>webmaster</dc:creator>
				<category><![CDATA[活動報告]]></category>
		<category><![CDATA[オオカミとの共生]]></category>
		<category><![CDATA[シンポジウム]]></category>

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		<description><![CDATA[ドイツに見るオオカミとの共生－（１）会長挨拶、ドイツの事例 ドイツに見るオオカミとの共生－（２）ドイツの事例　続き ドイツに見るオオカミとの共生－（３）提言、質疑応答 ドイツに見るオオカミとの共生－（３）-2 ドイツに見 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<strong>ドイツに見るオオカミとの共生－（１）会長挨拶、ドイツの事例</strong><br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/zCEVYCDrEww" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<strong>ドイツに見るオオカミとの共生－（２）ドイツの事例　続き</strong><br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/KTwMbstLFjI" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<strong>ドイツに見るオオカミとの共生－（３）提言、質疑応答</strong><br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/2pYSwqS3qKc" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<strong>ドイツに見るオオカミとの共生－（３）-2</strong><br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/aZkgpK5CFXM" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<strong>ドイツに見るオオカミとの共生－（４）質疑応答　続き</strong><br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/o2RbxDRWnWg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
<br />
<br />
<strong>ドイツに見るオオカミとの共生－（５）質疑応答　続き</strong><br />
<iframe width="420" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/IKVHEmFHJ_o" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
</p>
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		<title>御用村に出口はない！  原子力、シカ、サル、アザラシ、オオカミ問題など</title>
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		<pubDate>Wed, 02 May 2012 04:41:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[話題・意見]]></category>

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		<description><![CDATA[最近、オオカミ導入の運動過程を見ていて、すばらしい勢いで動いていることを感ずる。それと対極にある農水省官僚と野生動物の一部の専門家が示すオオカミ導入に対する態度について考えさせられる。 福島第一原発事故は東京電力・経済産 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
最近、オオカミ導入の運動過程を見ていて、すばらしい勢いで動いていることを感ずる。それと対極にある農水省官僚と野生動物の一部の専門家が示すオオカミ導入に対する態度について考えさせられる。<br />
<br />
福島第一原発事故は東京電力・経済産業省の一部の官僚・原子力工学の一部の研究者から成る村が引き起こし、激化させたといわれている。御用官僚は東電関係機関に天下ることによって形成され、東電の言いなりになる御用を承る。御用学者は東電と経産官僚から研究費でがんじがらめにされることで形成される。それゆえこの原子力村は東電の資本で成り立つといえる。経産官僚でも古賀茂明さんのような事実に基づいて、公務員機構改革を提言して抵抗する人達もいる。このような人達は排除される運命にある。また、原子力関係の研究者でも京大原子炉実験所の小出裕章さんや今中哲二さんのように事実に基づいて発言する研究者もいる。だが、このような方々は定年間近なのに助教のままで冷遇されている。御用官僚と御用学者は従ってかなり多くの人達を巻き込むとはいえ、両分野に事実に即して、自分の職を賭けた戦いをする人達も少数ながらいることを確認したい。<br />
<br />
御用学者とは、大企業あるいは官僚からの要請があれば、自分の考えに合わなくても、それにあわせて意見を述べる学者だという（尾内・本堂、2011）。私はもうひとつ、自分の考えを持たなくても大企業あるいは官僚の要請に従って意見をオウムのように述べる学者も加えたい。御用官僚は大資本の都合を鵜呑みにして、あるいは自分が所属する省益のために行政の施策を実行する者達であると考える。行政は政治が行う判断に従って国民の生活を豊かにする政策を実行するのが本来の役目である。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>◆核実験と原発事故</strong><br />
<br />
1960年の安保条約改定時、国内ではいろいろな動きが見られた。当時、大学院にいた私は、安保反対のデモに参加したり、学内のいろいろな集会に出席したりするのに忙しく、大学院の講義もほとんどなかった。広島・長崎に落とされた原爆は素粒子物理学者の協力なしには不可能だったわけで、物理学者の戦争協力は戦後に痛切な反省を伴っていた。1955年にラッセル・アインシュタイン宣言が発せられ、大量破壊兵器禁止の世界世論醸成が意図された。それを受けて、ラッセルが主催した第1回パグウオッシュ会議が1957年に行われ、さらに1962年には湯川秀樹・朝永信一郎らの「科学者京都会議声明」が核兵器実験・使用禁止、全面完全軍備撤廃、日本国憲法の順守を謳い、大きな話題になった。<br />
<br />
当時、このように研究者が社会・経済・政治に発言するのは普通の出来事だった。それから見ると、福島原発事故に関する研究者の態度は極めて消極的だった。原発に政府が固執する理由は、単に発電だけでなく、原発を通して核兵器製造能力の維持にあるといわれている（平田、2011；田中、2011）。もし、これが本当なら、真実を暴き、原発を全廃させる政策を提言するなどの宣言を出すべきだろう。大飯原発の再稼動をめぐる政府の態度にはあきれる。福島原発事故の原因究明や事故の責任追及もないのに、大飯原発の再稼動に首相ら数人の閣僚で政治判断を下すという。研究者としては、東電や経産省官僚の考えを丸呑みにした首相らの態度に強い抗議の声を発する段階にあるはずだ。2005年に独立行政法人化した国立大学に飼育されている研究者では声も上がらないようだ。これも御用学者の範疇に入るだろう。私も御用学者の範疇に入らないように戦わねばならない。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>◆ニホンジカ村はあるか</strong><br />
<br />
原子力村に類するニホンジカ村はあるのだろうか。あるからこそ、オオカミ協会が存在するともいえる。丸山（1993）はニホンジカの生態・社会・保全の研究をしていて、シカの個体群動態を見て、保全の具体策を提案した。1)木材需要を国内の森林資源の持続的利用の範囲内に収める。2）森林管理をシカ個体群の増大を抑制するように計画する。3)狩猟の正しい位置づけを行う。4)生態系の復元、すなわちシカ含む生物群集の保護が必要、それには排除されたオオカミの復活が必須である。現在展開しているオオカミ協会の活動の方向性を明確に指摘している。行政としてはなるべく小手先で済まそうとしている嫌なことを、あからさまに指摘しているのだ。<br />
<br />
他方、環境省の指示に従い、道立環境科学研究センターは個体数管理を「フイードバック管理」とか「順応的管理」と称して1970年代後半から導入した（梶、1999）。その結果が北海道各地でのシカ害による森林枯死である。2010年の道内シカ推定数は65万頭、15万頭駆除目標が11万頭までしか達成できなかった。これでは、シカの増加を抑えることは不可能である。北海道猟友会会長がハンターの減少で、シカ駆除を増やすことは不可能であると断言している。打つ手なしの状況でも、個体数管理にしがみついている。環境省は国有林管理に発言できないので、丸山（1993)の1)とか2）に踏み込むことができないでいる。林野庁は知らん顔である。これでは森林破壊どころか、土壌崩壊にまで進むことは目に見えている。丸山提案を実行するためには、省庁間の壁を取っ払って総体としての取り組みがいるが、省庁からの委託調査費とか審議会委員とかでからめとられている研究者ではとてもできない、御用学者なのだから。ニホンジカ村が存在するのだ。このような日本の社会構造をぶち壊すのは国民一般の世論しかない。オオカミ協会がそれだ。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>◆鰭脚類村もある</strong><br />
<br />
鰭脚類村の御用官僚では水産庁と環境省が活躍する。長いこと海の生物は水産庁管轄で、資源生物という扱いであった。したがって、トドやゼニガタアザラシがいかに頭数が減っても、保護することはない。トドが国際的に絶滅危惧種に指定されると、それに付き合ってトドが魚網に絡まないような技術的方策を工夫するとか、小手先の政策で国際・国内的圧力を削ごうとする。なぜこのような態度をとるかというと、水産庁の目的は海中の生物はすべて資源であるので、資源獲得を束縛するような政策は採らない。漁業資本の活動を縛るようなことは避けるのが行動原理である。そこから多くの面で支援を受けている水産庁官僚は漁業資本の提供する各種漁業資源利用方針を受けて、それを政策に表現するからである。2001年に鳥獣保護法でゼニガタ・ゴマフアザラシを扱うようになったので、これらの動物は環境省の所管に代わった。だが、アザラシの餌とか生息環境の管理は水産庁所管なので、アザラシの生息環境とか水産経済に関係する何らかの方策を採ろうとしても環境省は関与できない。行政として二重の網がかぶっているのだ。<br />
<br />
1970年代からオットセイ、トド、ゼニガタアザラシを研究してきた海獣談話会とゼニガタアザラシ研究グループは省庁からの研究費を受けることなく、自弁、時に各種財団の資金で活動してきた（和田、2010）。それ故、行政が打ち出す政策に対して自由な立場で評価できたし、我々の態度は、自分たちが得た資料とその分析結果に基づいて決めることが出来た。それに対して、最近は環境省がゼニガタアザラシの委託調査を北の海の動物センターに、水産庁がトドの委託調査を北海道区水産研究所に行っている。この2つの動きは、40年近く独自に、行政から自由な立場で行ってきた我々の活動を大きく阻害している。なぜなら、我々は調査に当たり、興味を持つ人たちをだれでも受け入れ、自由に議論し、調査・研究を進め、成果を公表してきた。それに引き換え、委託調査は極めて閉鎖的で、行政の方針に縛られた調査になっており、調査報告も限定された範囲でしか分からない、時には非公開にしているからである。さらに、行政の各種審議会員は委託調査を受けた団体関係者から選ばれることが多く、行政としては好都合な人選をしている。委託調査を受けた団体だから、その主体の意向を尊重するのはごく当然の成り行きなのだ。御用学者あるいは御用団体の出現である。<br />
<br />
ではどうするか<br />
<br />
答えはすでに出ている。オオカミ協会流の活動を強化することに尽きる。シカ、ニホンザル、海の哺乳類など、いずれも似たり寄ったりの状況で推移している。シカ・オオカミは食う・食われるという関係にあるので、まとめて議論できるし、この頃はこれらに関係する集会では御用学者の発言は次第に弱くなっている印象を受ける。2011年に網走の野生生物保護学会に出席したが、各種自由集会は、現在の社会・経済的枠組みの中で、いわば官僚の手のひらの中でいかに工夫するかに絞られている印象を受けたが、唯一小金沢・井上両氏のオオカミに関係する集会は自然の論理に従うテーマで迫力があった。<br />
<br />
シカ、サル、海の哺乳類ではオオカミ・シカ関係の段階には達していない。たとえば、道庁はこの4月にゼニガタアザラシ検討会を作り、2年かけてこのアザラシの駆除計画を作るという。この検討会メンバーにだれが選ばれるのかに注目している。だれがなろうとも、適当な人選が望まれる。この種の検討会の透明性を保つ（平川、2011）ために、選ばれた研究者の研究論文リストの公表（安・松本、2011）がひとつの案であろう。検討会の検討内容の早期の公表も重要な点である。また、官選検討会に対して、独自に作られた別の検討会案を公表してそれを第三者委員会が検討していいものを選ぶなどの作業ができればいいと考える。<br />
<br />
行政とはなぜ存在するのだろうか。政治が国民のために決めたことを執行することが行政の役割だという。霞が関の官僚は行政職の試験を通った優秀な若者によって構成されている。青春の希望に燃えて入ってくるのだが、その若者は内部の官僚組織に適応することによって保身を余儀なくされるように変化する。まずは省益だ。これまで保っている事業は少なくとも維持する。天下り先あるいは大企業の利益は優先する。これでは国民のためにいかにサービスをするのかという行政とは雲泥の差になる。霞が関官僚は全く下々のこと知らないし、知る必要もない。そのことは、野生動物管理を担当する環境省とか農水省の官僚と話をすればたちどころに分かる。本来の目的たる国民へのサービスはどこかに飛んで行ってしまい、大企業へのサービスが、省益を維持することが目的になる。それ故、各審議会メンバーもそれにふさわしい人が求められる。<br />
<br />
原発の安全審査を行う原子力安全委員会メンバーの3割近く、班目委員長も含めて、2010年度までの5年間に原子力業界から計8500万円の寄付を受けていた。委員長いわく、「便宜は一切図っていない」とおっしゃる（朝日新聞、2012.1.1）。日本の文化としてお歳暮でももらえば、何かお返しをしないと落ち着かない、贈与互酬の伝統がある。そんな日本にいて、数百万円、時には数千万円の研究費をもらっていて、「便宜は一切図っていない」と浮世離れしたことをよくもおっしゃるものだ。普通の日本人はだれも信用しない。このような浮世離れした研究者達こそ必要なのだ。<br />
<br />
大飯原発の再稼働の政治的判断は野田首相らの最終決断に至っていない。その要因は世論の猛反発にある。行政の本来の目的たる、国民へのサービスを回復するにはやはり世論を味方につけるしかない。そうすれば、原子力安全委員会メンバーも様変わりするだろう。オオカミ協会に右へならいして、ニホンザル協会、鰭脚類協会、などをぞくぞく誕生させることが必要なのである。〔和田一雄（JWA顧問）〕<br />
<br />
【文献】<br />
<br />
安　俊弘・松本三和夫　2011　福島原発事故を招いた社会的要因を探る：独立な専門知による適正な評価システムをいかにつくるか。科学、81:904-913.<br />
平川秀行　2011　信頼に値する専門知システムはいかにして可能か－「専門知の民主化/民主制の専門化」という回路。科学、81:896-903.<br />
平田光司　2011　核の平和利用、軍事利用。科学、81:1272-1276．<br />
梶　光一　1999　北海道におけるシカ個体群の管理。環境研究、114:78-85.<br />
丸山直樹　1993　地球は誰のもの。岩波書店．<br />
尾内隆之・本堂　毅　2011　御用学者がつくられる理由。科学、81:887-895．<br />
田中利幸　2011　「原子力平和利用」の裏にある真実。科学、81:1284-1286．<br />
和田一雄　2010　北の海獣たち：トド・アザラシ・オットセイと共存する未来へ。彩流社。</p>
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		<title>日本オオカミ協会会長　百年の森づくりの会・シンポジウムで講演</title>
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		<pubDate>Tue, 01 May 2012 11:18:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[活動案内]]></category>

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		<description><![CDATA[]]></description>
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		<item>
		<title>長野県知事　阿部守一様　あなたのオオカミ答弁は変ですよ！</title>
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		<pubDate>Tue, 01 May 2012 11:11:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[ニュース＆コメント]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://japan-wolf.org/content/?p=934</guid>
		<description><![CDATA[[毎日新聞2012年2月28日地方版、仲村隆記者] この記事によると、同県2月定例議会で永井一雄県議によるオオカミ導入に対する阿部知事の答弁は、「オオカミの一つの群れが、生息に必要な面積は県の10分の１に当たる広さ。現実 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
[毎日新聞2012年2月28日地方版、仲村隆記者]<br />
<br />
この記事によると、同県2月定例議会で永井一雄県議によるオオカミ導入に対する阿部知事の答弁は、「オオカミの一つの群れが、生息に必要な面積は県の10分の１に当たる広さ。現実として難しい」であった。エッ、本当？これには驚いた。<br />
<br />
同県の面積は、13,133平方キロメートル。その10分の１は1,313平方キロメートルとなる。こんな「べらぼう」なオオカミのナワバリ面積などツンドラ地帯以外の地域では聞いたことがない。通常、食べ物となるシカの頭数が十分であれば、オオカミの一つの群れ（群れ構成数5ないし6頭）のナワバリの面積は100～200平方キロメートルと考えられ、長野県のようなシカの増えすぎ状況下では、100平方キロメートル以下になることも知られている。ドイツのラウジッツ地方のように森林率が20パーセントと低いところでも、オオカミの群れは8群が生息し、単純に同地方の面積2500平方キロメートルを群れで割ると300平方キロメートルである。同知事の答弁にあるオオカミ一群れの必要面積は、実際の10倍前後ととてつもなく大きいことが分かる。知事は、事務当局が用意したメモにある数値を一桁読み違えたのかもしれない。そんなことで「現実として難しい」もあったものではなかろう。<br />
<br />
しかも、「オオカミがニホンジカの頭数をコントロールするのは困難」などと、見当違いで頓珍漢な答弁をされると、質問者にとってもオオカミにとってもまったく腹立たしい限りであろう。ちなみに、北米や欧州のデータに基づく概算では、長野県のオオカミの可住面積を同県の60パーセント、7800平方キロメートル、オオカミの一群れに必要な面積をナワバリ面積と緩衝地帯面積を合わせて120平方キロメートルと想定すると60群、360頭のオオカミが生息可能である。もちろん、この推計は前提となる数値によって変動するが、どう転んでも知事の答弁のような結論にはならないのである。<br />
<br />
失礼ながら、阿部知事に申し上げたい。きちんとした生態情報に基づくことなく、否定的結論を出すのは、科学的ではない。正しい情報を集めて客観的な分析を行い、公正な判断を下すべきである。また、事務当局も、オオカミを毛嫌いするのではなく、オオカミについてよく勉強し、正確で公平な情報を知事にテーチインしてもらいたい。無知蒙昧な行政は県民を不幸にする。それだけでなく、かけがえのない自然を破壊してしまう。<br />
<br />
（2012年4月30日記：狼花亭）</p>
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		<title>オオカミがいないと：ミミズの仕事百年分を一年でフイにするシカ！</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Apr 2012 08:53:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[シカ問題]]></category>

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		<description><![CDATA[シカの増えすぎは今や全国的です。北の世界自然遺産「知床」、南の「屋久島」をはじめとして自然生態系の破壊の惨状には胸が痛みます。森林は枯れ果て、潅木も草も食べつくされ、地表を覆っている落ち葉や落ち枝すら食べられて、地表はむ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
シカの増えすぎは今や全国的です。北の世界自然遺産「知床」、南の「屋久島」をはじめとして自然生態系の破壊の惨状には胸が痛みます。森林は枯れ果て、潅木も草も食べつくされ、地表を覆っている落ち葉や落ち枝すら食べられて、地表はむき出しの裸地になってしまいます。屋久島ではシカはサルの群れについて歩いていると報告されています。お腹を空かしたシカは、サルが落とす食べかけの木の葉が目当てなのです。<br />
<br />
被覆を失くして、無防備になった地面は、雨に打たれ風に吹かれて、土壌は次々と剥ぎ取られてしまいます。斜面地では何もしなくても土壌は谷に向かって落ちてゆきます。こうして裸地からの土壌の侵食量は1年で厚さ10mm以上にもなります。小石を頭に載せた小さな、無数の土柱が山の斜面のあちこちにできていたら、土壌の侵食が進んでいることが良く分かるでしょう。土柱の頭の上の小石が雨滴の侵食を防ぐ傘の役割をしているのです。土中に隠れているはずの木の根が空中に浮いていたら、やはり土壌が侵食された結果である可能性が大きいのです。こうして真っ先に失われる土壌は、養分をたくさん含んだ表土です。表土が失われたら、植生も消滅し、不毛の土地になってしまいます。表土の下部には栄養分が少ない下層土が基岩の上に載っています。侵食が進むと下層土も失われ、基岩が剥き出しになり、岩山になってしまうのです。<br />
<br />
土壌は、基岩が風化されて下層土が形成され、次いで表土が産まれます。この表土形成に大きな役割を担っているのがミミズなのです。進化論で有名なダーウインは、ミミズのこうした役割を重視し、ミミズは1haの面積に16万匹も生息すると書いています。ミミズは地表の落ち葉や動物の死骸、それに岩屑を食べて、消化器内で消化しながら無機物と有機物を混ぜ合わせて糞にして排泄します。このミミズの糞が栄養分豊富な表土を形成するといわれています。このようなミミズの土壌形成量は年に0.1mm前後といわれていますから、厚さ10mmの土壌を作るのに100年もかかることになります。増えすぎシカは、このミミズの100年の仕事をたった1年でフイにしてしまうのです。動植物の死骸という食物を奪われたミミズにとっても、増えすぎたシカは迷惑な存在なのです。肥沃な土壌を生産するミミズは、山の生物多様性を支える縁の下の力持ちなのです。ミミズの減少は、生物多様性の低下につながることは明らかです。<br />
<br />
表土の厚さは、場所によってさまざまですが、普通は深さ30cm程度しかありません。下層土まで含めてもせいぜい50～60cmくらいです。増えすぎたシカによる侵食を放置しておけば、表土が完全に失われるのに約30年、下層土まで失われるのに50年という計算になり、半世紀もたてば、鬱蒼とした森林に覆われていた山は岩山になってしまうのです。<br />
<br />
現在、困ったことに、私たち日本人にシカの増えすぎを止める力はありません。シカの増えすぎを抑制し、ミミズを守り、土壌の喪失を防ぐのは、やはり自然生態系の働きに頼るしか術がないのです。食物連鎖による自然調節を機能させるためには頂点捕食者オオカミが欠かせません。「山河なくして国はなし！」オオカミの再導入を急がないと！<br />
<br />
参考書：<br />
<br />
デイビッド・モントゴメリー「土の文明史」片岡夏実訳、築地書館(2010)<br />
<br />
チャールズ・ダーウイン「ミミズと土」渡辺弘之訳、平凡社ライブラリー(1994)<br />
<br />
＊ミミズの本多数<br />
<br />
（2012年4月12日記：狼花亭）</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>増え続ける獣害防止柵：柵では自然生態系は守れない</title>
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		<pubDate>Sun, 15 Apr 2012 08:51:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[話題・意見]]></category>

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		<description><![CDATA[1．獣害防止柵（侵入防止柵） 獣害（侵入）防止柵とは、耕作地へのシカやイノシシの侵入を防ぐ目的で構築される柵のことである。江戸時代には猪鹿（シシ）垣と呼ばれて、石を積み上げたり、土手を築いたりして作った。瀬戸内海の小豆島 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<strong>1．獣害防止柵（侵入防止柵）</strong><br />
<br />
獣害（侵入）防止柵とは、耕作地へのシカやイノシシの侵入を防ぐ目的で構築される柵のことである。江戸時代には猪鹿（シシ）垣と呼ばれて、石を積み上げたり、土手を築いたりして作った。瀬戸内海の小豆島（面積1万5千ヘクタール）では農地を囲んで延長100kmを超える猪鹿垣を築いていた。高さは1.8ｍ以上、堤冠幅は0.5～1.0m。土木機器がなかった昔、大変な労力を必要とした。外側に深い溝が掘られ、ところどころに落とし穴を深く穿ったものもある。シカやイノシシは落とし穴に落ちるらしいのだ。この手の落とし穴は、多摩丘陵の開発の際の遺跡の発掘現場では、獣道の各所で見つかっている。穴の底には、先を尖らせた杭が立てられているものも多い。小豆島に限らず、猪鹿垣はシカ、イノシシが生息する、本州、四国、九州の各地でごく普通に作られた。現在は、石や土の代わりに、トタン板や鉄のなどの金属やナイロン製のネット、鉄のメッシュ筋が材料として使われている。イノシシやサル用のものは、高圧電流を通じる電線を組み込んだものも珍しくない。今でも使われている昔の猪鹿垣は見られない。こうした猪鹿垣は明治期から戦後間もなくまでの野生動物の乱獲時代には省みられることなく、土に埋もれたり、崩れたままになってしまった。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>2．増え続ける獣害防止柵：経費は？</strong><br />
<br />
1980年代以降、シカやイノシシ、サルの害獣化が進むと、再び各地で作られるようになり、その延長は年々伸び続けている。最近では、サル対策のものは耕作地だけでなく、集落もろとも天井もネットで覆い、住民は自分たちが動物園のサルみたいになってしまったと苦笑している。自動車や鉄道の衝突事故防止のための、国道や高速道路、鉄道でも柵の建設が北海道などでは普通に進められている。<br />
<br />
昨年は長野県の獣害防止柵の総延長が1000kmに達したというニュースを見た。長野市と北海道の稚内を直線で結ぶ距離だという。読売新聞（2012年4月5日）は、山梨県の獣害防止柵は750kmに達し、県内耕作地の43％が守られることになると報じている。山梨県の全耕地をカバーするためにはさらに1000km近い柵が必要になる計算だ。建設費は、材料や規模、地形などによって様々だが、1mあたり1000円から1万円として、その中間をとっても5千円である。これにもとづけば、1kmあたり500万円となり、山梨県全域では80億円くらいのお金がかかるだろう。堅牢な柵を作るならば1mあたり1万円は必要だ。これだと160億円もかかってしまう。<br />
<br />
今や獣害防止柵の建設は全国的である。全国で必要な防除柵の規模は不明だが、山梨県程度のお金がどの自治体でもかかるとすれば、全国で4000億円以上（堅牢なものの場合、8000億円）の建設費が必要という試算も成立する。<br />
<br />
作ってしまえば終わりというわけにはいかない。倒木や雪によって壊されるだろうし、最近は金網がシカに食い破られるという事例も報告されている。つる草などの雑草を除去しないと電気柵では漏電が起きて役に立たなくなる。いつも草刈が必要だ。こうした具合に、柵の維持管理とその費が大変である。地域社会の衰退に伴って、労働力の確保も問題である。獣害防止柵だけで莫大な税金が毎年使われることになる。国・地方合わせて財政赤字1千兆円以上に苦しむ日本にとって、この獣害防止柵に掛かる経費はなんとも無駄な感じが強い。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>3．捨てられた獣害防止柵</strong><br />
<br />
白神山地の東部に位置する青森県西目屋村はリンゴの産地である。あちらこちらのリンゴ園の周りにはサル対策用に3mを超える立派な電気策付の金網柵が建設されていた。ところがリンゴの木が一本も無い柵もある。理由は簡単。傾斜地がリンゴ栽培に不利だったために、この果樹園は放棄されたのだ。猿害が理由ではない。地形条件によって経営競争に敗れた結果である。折角、多額の税金を使った獣害防止柵は役に立たなかったのである。<br />
<br />
こうした例は各地にごく当たり前に存在する。お茶栽培で、傾斜地の静岡県産が平坦地の鹿児島県産に押されているのも事情は同様だ。日本の農地面積は戦後間もなく600万ヘクタールを超えたが、2000年頃には約400万ヘクタールに減少し、今後もこの傾向は続く。残された農地面積の約4割が条件不利地域の山間地および中山間地である。中山間地の農地こそ、獣害発生地域であり、現在も獣害防止柵が建設され続けている地域なのである。<br />
<br />
こうした地域では、狩猟者の減少によって獣害防止柵の必要性は益々大きくなっている。ところで、狩猟者減少は、日本の農業社会の衰退が原因である。農業の衰退は、獣害の有無とは基本的には関係が無い。すなわち、獣害発生とは関わり無く、放棄耕作地は増加し続けるのである。獣害は耕作放棄のきっかけになっても、主たる原因ではないのである。困ったことには、放棄耕作地はイノシシやシカ、サルなどの繁殖の温床となり、さらなる獣害防止柵を必要とする。しかし、条件不利地域の農業にとって獣害防止柵は必要ではあるが、その衰退を防止し興隆させるものではない。だから、貴重な税金を使って作った獣害防止柵が簡単に放棄されて廃墟化するのだ。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>4．鼬ごっこ：獣害防止柵だけでは害獣をコントロールできない！</strong><br />
<br />
狩猟駆除と自然調節の並存が欠かせない！<br />
<br />
農耕地への獣害防止は獣害防止柵では根本的な解決につながらない。これでは増えすぎ状態にあるシカやイノシシ、サルの個体数をコントロールできないのである。獣害は、農耕地周辺の森林で増加した獣類の個体や群れが農耕地や集落に生息域を拡大したために起きるのだから、防止柵で排除された獣類は別の地域に移動して獣害を発生させることになる。これでは被害のたらい回しであり、「鼬ごっこ」である。本質的な解決策ではない。<br />
<br />
農林水産省の推奨は、オオカミよりも犬だという。集落ごとに犬を放し飼いにして、害獣を追い払わせようというのである。猿害対策に、訓練したモンキードッグと称する追い払い犬を普及しようとしているのも同じ発想である。追い払われて一旦は山に逃れた獣類は、直ぐに同じ里に戻ってくるだろうし、隣接集落など適当な地域があれば、そちらに出没するだけである。これも獣害のたらい回しである。犬による追い払いは、獣害防止柵の補完的な役回りであり、本質的な解決策ではない。<br />
<br />
輪をかけて狂気の沙汰としか思えないのが、毎年駆除している数万頭の野犬を薬殺するのは無駄だから、獣害対策用に放したらよいといった発想である。犬は人間を恐れないものが多いし、人間を攻撃するように作られたものも多い。番犬を考えれば明らかである。それゆえに、人間の管理下から解き放して野生へ放逐するのは大変危険である。また、雑食性であるから、野生餌が欠乏すると簡単に人里に出没するので、所詮は頂点捕食者の役割は果たせないのである。それに狂犬病予防のための厳重な飼育管理が法律によって義務付けられているのだし、それゆえに野犬狩りが行われているのである。行政が犬を放逐してしまえば、誰も狂犬病の予防接種などしなくなるし、愛犬を拘束して飼育するなどしなくなるだろう。十分に検討した上での発想なのだろうか。馬鹿げているとしか言いようがない。オオカミと犬とは生態が違うのであるから同じように考えるべきではないのだ。<br />
<br />
山地森林地帯の害獣を増えるに任せて放置したままで獣害防止柵にだけ頼ることは出来ない。高密度化した獣類には常に生息域を拡大しなければならないという柵を破るように大きな圧力が常にかかっているからである。柵外の獣類の拡大膨張を止める生息密度コントロールを併せ実行することが必要である。<br />
<br />
しかし、こんな話をよく聞く。ハンターたちはイノシシ駆除を嫌がる。その理由は、イノシシが凶暴で手ごわいからだという。大金をかけて大切に訓練した猟犬がイノシシにひどい傷を負わせられたり、最悪の場合は殺されたりするからである。罠猟ではイノシシは人を恐れない。鉄砲を持った猟師と猟犬に追い掛け回される恐怖の体験がイノシシには必要なのである。地域からハンターが減ったり、消えたりしている昨今、図々しく軒先まで出没するイノシシが増えている。恐怖体験を知らないイノシシが急増しているのだ。<br />
<br />
狩猟圧の低下を止められない現状では、狩猟振興だけでなく、頂点捕食者オオカミを復活させ、自然生態系の機能に依存する自然調節が重視されるべきである。私たち人間が正しいマナーで接している限り、健康なオオカミは人を襲うことはない。やたらに給餌をしたり、馴れ馴れしく接してはいけないのである。これはオオカミだけでなく、すべての野生動物に対するマナーである。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>5．山奥の自然生態系の被害は獣害防止柵では防げない！</strong><br />
<br />
<strong>　　自然調節こそ本命！</strong><br />
<br />
農耕地など里への獣類の侵入を防ぐには、防止柵は有効であるが、到達が困難な奥山の自然生態系地域でこうした柵を作るのはきわめて困難である。獣害は標高3000mを超える高山帯や尾瀬や奥只見のような奥地にも及んでいる。こうした地域に資材を運び、長大な柵を建設すること自体が自然破壊である。こうした地域では柵の毎年の保守管理が大変である。例えば、冬の間に柵は深い積雪に押しつぶされてしまう。これを防ぐためには、冬が来る前に柵を倒し、雪解けとともに元通りに建直さなければならない。この作業を永久に止めるわけにはいかない。<br />
<br />
屋久島や知床のような世界自然遺産地域にあっても事情は同じである。数万ヘクタールに及ぶ自然地域を囲うのは現実的ではないし、税金の無駄遣いである。何よりもこうした人工物の建設は自然遺産の精神に反する。しかも、地理的地形的に建設は困難で、莫大な維持管理費が永久に必要となる。これからの日本にこのような財政的ゆとりはない。こうした自然生態系地域では、柵は植生を「保存」するための一時的で地域限定的な緊急避難策に留めるべきである。害獣の生息密度コントロールに集中すべきである。しかし、これを狩猟者に頼ることは出来ない。狩猟者の減少が著しく、これへの対応策が見出されていないし、自然地域では自然調節を中心に組み立てることが本筋であるからである。<br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
<strong>6．どうしたらよいのか？</strong><br />
<br />
シカ、イノシシ、サルなどによる人間および自然領域における被害に対する根本策は面倒なことではない。次のように整理できる。<br />
<br />
1）獣害防止柵の建設と維持管理は、住民の産業と生活を守るために必要である。この建設は耕作地や居住地域周辺に集中すべきである。<br />
<br />
2）獣害防止柵の建設と合わせて、森林など山中での加害獣の適正密度へのコントロールは欠かせない。スポーツ猟、駆除、銃猟、罠猟、狩猟規制の緩和、狩猟の動機付け（例えば、食肉・皮革利用、報奨金）などいろいろな手法を工夫が必要である。<br />
<p align="left">3）国土の7割近い山林原野の大部分の加害獣のコントロールは、自然生態系に備わった自然調節機能に依存すべきである。これの実現のためには、食物連鎖の早急な回復、すなわち頂点捕食者オオカミの再導入が必要である。頂点捕食者の再導入には大きな経費を必要としないので、節税に貢献する。オオカミなくして、獣害解決の根本的な解決策はあり得ない。</p>
<p align="left">　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2012年4月13日記：丸山直樹、JWA会長）</p></p>
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		</item>
		<item>
		<title>スウェーデンのオオカミ狩猟とその管理</title>
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		<pubDate>Fri, 13 Apr 2012 11:33:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>morinaga</dc:creator>
				<category><![CDATA[海外オオカミ情報]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://japan-wolf.org/content/?p=922</guid>
		<description><![CDATA[野生動物と狩猟のための、スウェーデン最大のNGOであるSAHWM（1830年設立）の責任者Fredrik Widemo氏は2011年までのスウェーデンでのオオカミ保護と管理について報告している。スウェーデンの国土面積は日 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
<strong>野生動物と狩猟のための、スウェーデン最大のNGOであるSAHWM（1830年設立）の責任者Fredrik Widemo氏は2011年までのスウェーデンでのオオカミ保護と管理について報告している。スウェーデンの国土面積は日本の約1.2倍、人口密度はずっと低いものの、スウェーデンでの野生動物管理は日本での良い参考になるだろう。</strong><br />
<br />
Fredrik Widemo の2011年1月19日のリポートより<br />
<br />
<a href="http://www.jagareforbundet.se/blogg/index.php/2011/01/wolf-hunting-and-management-in-sweden/">http://www.jagareforbundet.se/blogg/index.php/2011/01/wolf-hunting-and-management-in-sweden/</a><br />
<br />
&nbsp;<br />
<br />
スウェーデンにおける野生動物保護に関する法律は下院議員の約80%の支持を得、狩猟を通してオオカミの個体数を管理することはスウェーデン人の過半数が賛成している。しかし、国内外の保護団体の間では常に論争の的である。<br />
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<strong>●スウェーデンのオオカミの個体数</strong><strong></strong><br />
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この国のオオカミは、歴史的に捕獲駆除され続けて1960年代に一旦姿を消したが、10数年後の80年代前半に姿を現し、再び復活した。<br />
今日、オオカミは少なくとも250～300の個体数になり、毎年16%の割で増加している。<br />
2009年、スウェーデン議会は、個体数を現在のレベルで維持することを決定した。<br />
オオカミの駆除は、繰り返し家畜やペットを襲った特定の個体に対してのみ行われ、地区の委員会の許可により施行されるが、家畜やペットの所有者も自衛が許されている。オオカミの個体数を維持するために、その繁殖地域には厳しく制限された狩猟規則が設けられている。<br />
2010年までのモニタリング調査から、オオカミの死亡率は、生息個体数のおよそ10%であった。今年（2011年)は、バッグリミット（狩猟制限数）を上回る捕獲数となった。<br />
スウェーデン最北部40%の地域には、先住民であるサーミ人の居住地がある。彼らは独自の言語、文化を持ち、大規模なトナカイ遊牧業を営んでいることで知られている。<br />
そのため議会では、彼らのトナカイを守るためにここにオオカミが侵入しないようにしてきた。このため、スウェーデンのオオカミはフィンランドやロシアのオオカミとの交流が絶たれている。オオカミの現在の分布は、スウェーデンの約20～25%を覆っている。<br />
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<strong>●スウェーデンのオオカミ遺伝学</strong><strong></strong><br />
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現在の集団は、2個体から始まり、最初の繁殖は1983年であった。新しく移住してきた3個体が、以後、群れの繁殖に加わった。その結果、スウェーデンの個体の多くは、一部を除いて、非常に同系交配である。<br />
同系交配を繰り返すと、一回の出産頭数が減っていくことが知られており、若干の奇形も見られるが、深刻な影響は今のところほとんどない。しかし遺伝的多様性の偏りは、長期的にみれば深刻な問題につながりかねないため、予防策として、オオカミの地域的移動が計画されている。また、サーミ人のトナカイ遊牧地にオオカミを入れないことで、他の個体群との自然交流が絶たれており、問題視されている。<br />
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<strong>●オオカミに対する国民の態度</strong><strong></strong><br />
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スウェーデン人は、オオカミの生態保護を強く支持しており、その意識は高まり続けている。2004年に64%だった支持は、2009年には71%となり、スウェーデンにオオカミがいることを歓迎している。一方で、オオカミ生息地域での支持は減少している。<br />
ストックホルムでは81%が賛成している一方、ダラーナではわずか56%だった。オオカミ生息地区の住民の多くが、オオカミ個体数の国家目標を減らしてほしいと考えている。<br />
スウェーデンには、約270頭のオオカミ、3200頭のヒグマ、700匹のクズリ、1500～1800匹のオオヤマネコ、1800羽のイヌワシが生息している。<br />
家畜やペットを襲うケースの71%はオオカミの仕業ではないかと考えられており、国民は狩猟による個体数管理で、家畜やペットを守ってほしいと望んでいる。<br />
このように、一般のスウェーデン人は、オオカミの生態を保護し一定の個体数を保ちたいと望んでいると同時に、増えすぎによる問題を減らすための十分な管理を要求しているのである。<br />
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<strong>●オオカミ管理</strong><strong></strong><br />
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オオカミの移入は、フィンランドから2年おきくらいにあり、（その移入個体が繁殖するとすれば）、スウェーデンのオオカミの個体群は、現在のまま正常に維持できることになる。移入のような移動などの他地域との交流は、オオカミの遺伝子を健全化する大切なファクターである。同時に、狩猟による個体数管理が行われている。<br />
スウェーデンの250,000頭のトナカイのうち、50,000頭以上は、毎年、主にオオヤマネコに襲われている。既存のオオヤマネコ、ヒグマやクズリの上にさらにオオカミが加わることは、問題を拡大しかねない。<br />
これは、大型肉食動物管理の複雑さを示しており、生物学的観点からも社会学的観点からも、社会的問題として取り組まなければならないことを示している。<br />
現在のオオカミ分布地区では、こうした問題解決に向けて、何らかの方策によってオオカミの個体数の増加を阻止してほしいという声があがっている。<br />
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<strong>●オオカミの狩猟</strong><strong></strong><br />
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スウェーデンのオオカミの個体群は、最もよく調査され世界的に認められている。彼らはオオカミ個体群の成長率と個体の分布を的確に予測している。さらに、全集団の血統を、どの個体が同系交配か、そうではないかよく把握している。<br />
スウェーデンでは、ヒグマを皮切りに、最近ではオオヤマネコでの持続可能な管理を成功させた実績がある。両者の個体数も、数十年前は、オオカミと同様絶滅の危機にあった。広範囲なモニタリング調査と保護活動を通じて、厳しい管理下での狩猟とともに、個体数は増加し拡大することができた。制限つきの狩猟を認めることは、大型肉食動物に関する国民の理解を得るための鍵となっている。<br />
スウェーデンのオオカミの群れは、平均1,000km<sup>2</sup>の、広範囲ななわばりを持つ。移入個体や、彼らの仔どもたちが殺されないよう、狩猟は同系交配の個体が生息するなわばり内でのみ許可されている。同系交配の個体だけを間引いてきた結果、その割合を、群れ全体から減らすことができた。スウェーデンでは、オオカミ個体群の遺伝子を健全化するために、新しい個体の導入や、場合によって生息地の入れ替えも行っている。<br />
このように、綿密なモニタリングを行っていくことで、個体数、遺伝子ともに正常かつ健全なオオカミを生態系内に維持していくことに成功している。<br />
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<strong>●スウェーデンのハンターの状況</strong><strong></strong><br />
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狩猟は、スウェーデンの社会に根ざした伝統でありスウェーデン人の86%が狩猟を高く支持している。SAHWMには、スウェーデンの265,000人のハンターのうち72% が加入している。現在スウェーデンでは、スウェーデン原産動物の種の生存可能な個体数をすべて維持している。スウェーデン人は、伝統ある狩猟文化を用い、生物多様性を保つだけでなく、すでに失われた生物種を復元させながらも、持続可能な範囲で利用していくことを尊重している。オオカミの個体数を正しく管理していけば、各地での理解を得ることができるのである。<br />
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（抄訳：佐々木まり子　2012年4月10日）<br />
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◇編集部注◇   SAHWM：Swedish Association for Hunting and Wildlife Management<br />
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