ネパールではオオカミを怖がったりする人はいない

第3回オオカミオープンセミナー東海:オオカミと共生・ネパールの自然と文化
「ネパールでは:オオカミを怖がったりする人はいない」

ネパールではオオカミを怖がったりする人はいない

 猛暑と集中豪雨、天候不順が幻のよう。また、シカの雄叫びが紅葉に染まった山々にこだまする季節。シカの増えすぎは今や日本中どこでも。シカによる森林生態系や農林業の被害が発生し、もう、柵や狩猟、駆除などに頼るだけでは効果なし。頼みの綱はやはり天敵オオカミの復活。これを邪魔しているのが、オオカミ人食いの偏見です。これを正すのは、正しい科学的な知識です。北米やヨーロッパ、アジア中・北部のオオカミの生態はよく紹介され、やたらに人を襲っていないことはよく知られるようになりました。それでは南アジアやインド亜大陸ではどうなのでしょうか。

 ネパールは世界最高峰エベレストなど、登山の世界では知らぬ人はいませんが、自然や野生動物、それに人々の暮らしや産業などについては意外に知られていません。今回の東海(名古屋)オオカミセミナー第3回はヒマラヤ、ネパールのオオカミの話題です。

 日本と同じような棚田や段々畑での農作業中、ネパールの農業者はオオカミに出会うことはないのでしょうか。毎日、数時間かけて通学する子供たちはオオカミを怖がっていないのでしょうか。お年寄りは大丈夫なのでしょうか。

 素晴らしいヒマラヤの風景と自然に関するスライドを写しながら、これらの疑問に答えていただくのは、カルマ・ギャルゼン・シェルパさんです。カルマさんはネパールのシェルパ族出身。現在は奈良県御所市に在住。ヒマラヤのトレッキングガイドを専門にしておいでです。カルマさんのお話では、怖いのはトラとヒマラヤグマ(日本のツキノワグマと同種)。彼らは本当に人を襲うので油断ができない。一方、オオカミとドールは「ちょっと変わった犬だな」と思うくらいで、大人も子供も、誰も殆ど気にかけていないとか。

 ネパールのオオカミの話が聞けるのは本当に貴重で稀な機会です。ご関心をお持ちの皆様、どうぞおいでください。お待ちしています。

【日時】平成29年10月7日(土)13:30〜16:00
【会場】名古屋国際センター 5F 第6会議室
    〒450-0001 名古屋市中村区那古野一丁目47-1
【お話】カルマ・ギャルゼン・シェルパ
    アイスランドトレッキング日本関西事務局代表
    国際協力NGOハンドトゥ-ハンドカルマプロジェクト代表
【主催】一社)日本オオカミ協会東海支部(連絡先:瀧川桂三 電話:080-5158-6775)
【お話】日本語
【入場無料】
【会場案内】地下街「ユニモール」を直進していただくと、地下鉄桜通線「国際センター駅」及び名古屋国際センタービル地下に連絡。名古屋駅から徒歩7分。<アクセスマップ

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