オオカミが伊豆を救う!日本オオカミ協会会長講演

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日時:平成26年4月12日(土)15時~16時
場所:生きいきプラザ ホール
連絡先:伊豆市社会教育課(伊豆市文化協会事務局内)
電話:0558-83-5478

【講演要旨】
全国の自然生態系は、日々、ボロボロになりつつあります。もちろん、伊豆半島も例外ではありません。その原因は、一世紀前の頂点捕食者オオカミの絶滅と近年の狩猟活動の低下による、増えすぎたシカによる食害です。森林植生の劣化は、土壌の消失や河川・地下水の減少を招き、いつの間にか沿岸生態系にも影響を及ぼします。もちろん、野鳥、昆虫、土壌動物は激減し、河川や沿岸の魚類はじめとした水性生物にも悪い影響を及ぼし、生物多様性を限りなく低下させます。最大の原因は、シカの増えすぎを抑制する自然システムが失われたままになっていることにあります。これへの、恒久的な効果を持つ根本的な対策は、生態系の自動調節機能の回復をはかり、シカを適正密度まで減らして安定させることなのです。このためには、オオカミを再導入することが必要です。狩猟や駆除による人為的な管理では達成はできません。これを阻んでいるのは、オオカミを誤解している一部の国民と保守的行政、御用学者、翼賛的なマスコミです。今や、オオカミはじめ野生生物の復活・保護は、国際的世論です。オオカミが人を襲うことは先ずありません。牛・馬・ヒツジなど家畜の被害は、護衛犬や電気柵の採用で防御可能です。日本オオカミ協会実施の全国アンケート調査(回答数15,000以上)では、オオカミ復活反対13%を賛成意見は40%と圧倒的に上回っています。これにもかかわらず、環境行政は、シカと同じように生態系に悪影響を及ぼすとか、人を襲うとか、根も葉もないネガティブキャンペインを張っているのは困ったものです。伊豆半島よりも人口密度も集落密度も高いヨーロッパの田園地帯で住民はオオカミと共存しています。豊かで美しい森と海、やさしく親切な住民、これらは伊豆のかけがえのない財産です。この財産を守り育むためには、オオカミ復活は欠かせません。

講演会チラシ(pdf)のダウンロードは>>>こちら

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