オオカミ復活に踏み込めないジャーナリズムに喝!

シカの食害

[御用ジャーナリズム批判 2021年8月11日]

 静岡新聞のコラム『大自在』(2021年8月11日)に静岡・山梨県境の山伏(ヤンブシ、2013m)でのシカの食害がとりあげられていた。コラムには、ヤナギランのお花畑や笹原の消滅、ウラジロモミなどの樹木の樹皮剥ぎによる立ち枯れが進み、いずれ山頂付近の景観が大きく変わってしまうかもしれない。この原因はシカが増え続けにあるが、天敵がおらず温暖化も進んでいることにある。そして、シカの頭数管理が必要だが手立ては限られる。とはいえ自然の多様性を守るためには、人が関与していくしかないだろう。

全文はこちら(静岡新聞HP)

 なんだろう、このわかった風な物言いはしっくりこないのは。シカの天敵がオオカミであることに触れたくないようだ。天敵不在といいながら、誤解偏見に流されてオオカミを絶滅させたこと、そしてオオカミを復活させることが生物多様性と景観を守るうえで不可避であることを避けて回っている。これって、オオカミ復活に触れたがらない政府、環境省など行政と全く変わらない。ジャーナリズムは政治権力に迎合するオウムであってはならない。必要とする人の関与とは何のことか。日本のジャーナリズムはおしなべてこんな調子である。多くの自然保護団体や学術団体(学会)も同様である。真実を追求するに毅然と姿勢を正すことを求めたい。

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