日本の森にオオカミの群を放て
「日本の森にオオカミの群を放て(オオカミ復活プロジェクト進行中)」
著者/科学ジャーナリスト・吉家 世洋(よしや くにひろ)
監修/日本オオカミ協会会長・東京農工大学教授・丸山直樹
出版/BNP(ビイング・ネット・プレス)
定価/1680円(税込み)
【内容】
シカやイノシシによる森林被害を食い止めるのはオオカミだ。最先端の生態学に基づいた合理的で壮大な自然の修復計画。海外では既に実施されているオオカミ復活、日本の有力候補地は、日光国立公園、吉野熊野国立公園、九州中央山地国定公園、対馬などがあがる。計画の内容は、自然界の意外な真実に満ちている。
【著者より】
日本の森林に、オオカミを復活させる計画が進められている。絶滅したニホンオオカミと同じ先祖をもつ、中国・大興安嶺の野生オオカミを日本に連れてきて、森林地帯に放すという計画だ。猛獣のイメージが強いオオカミの復活計画。一見、危ないマニアが企てたキワモノ的印象も受けるが、実はそうではない。東京農工大学の丸山直樹教授が中心になって進めているまともなプロジェクトで、最先端の生態学に基づいた合理的で壮大な自然の修復計画だ。計画の内容は、自然界の意外な新事実や、日本人の心から絶滅しかけているセンス・オブ・ワンダーに満ちている。
【目次】
プロローグ ―オオカミは太古から自然環境の管理者だった
第1章 オオカミが日本の原生の自然を回復させる
第2章 草食獣が増えすぎると自然を根こそぎ壊す
第3章 ニホンオオカミ誕生の歴史を人の手で再現
第4章 餌があればオオカミは人を襲わない
第5章 復活地の第一候補は日光国立公園
第6章 欧米のオオカミ復活の先例
第7章 移入オオカミの生息地大興安嶺の自然を観るエコツアー
書評が掲載されました。
小林照幸さんと読む「日本の森にオオカミの群れを放て」
「朝日新聞 ほん・さいえんすナビ」より