山梨発:甲斐の狼
ご挨拶
「カムバックウルフ山梨」 は日本オオカミ協会の山梨県支部の名称です。
カムバックウルフ山梨
問い合わせ先:〒400-0514 山梨県南巨摩郡富士川町平林 2294-4 TEL/FAX 0556-22-8656
富士川町オオカミ導入研究会◆南アルプス市議会有害鳥獣対策研究会
一般社団法人 日本オオカミ協会 〒415-0531 静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜 2687-56
創刊号 2013年 元旦
新年あけましておめでとうございます。
一昨年来、山梨県内に於けるオオカミ導入復活に向けての活動が行われて参りました。山梨県はもとより全国で深刻化する有害獣被害は、あらゆる対策を講じているにも拘らず減少するどころかますます増加しています。
シカの増加は特に農林業被害だけにとどまらず他の動物種の食料までも食い尽くし、生物多様性をも破壊しております。また人々の知らない、気に留めない山奥からも激しい勢いで草木が食い荒らされ、地肌が露出し土砂の流失がますます激しくなる自然災害に拍車をかけています。安全よりも経済優先の選挙結果を受け、この先、日本の自然環境や食料自給率の行方が非常に懸念されます。
私たちにできる根源的な自然環境保護は、頂点補食者すなわちオオカミがいてサル、シカ、イノシシなど動物種の天敵となり、調整され調和していた古来の自然環境を取り戻すことです。オオカミ導入という選択肢、最終的な解決策を講じるための県内に於ける情報誌として「甲斐の狼」(命名、日本オオカミ協会丸山会長)を発行することになりました。
甲斐の国と呼ばれた時代に山野を支配していた狼、狼はかつて信仰の対象で、山の神のお使いとして田畑を荒らすサル、シカ、イノシシなど害獣を駆逐する役回りでした。その狼が人間によって絶滅させられ、失われてから100年が過ぎました。以来、狂った生態系によって想像を絶する事態が、人間の手に負えない解決不能な事態がこの日本全土に及んでいます。
このまま放置すればますます事態は深刻化し、私たちはもとより子々孫々の存亡に関わることは火を見るより明らかです。どうか一刻も速く責任ある立場の人々、責任を持とうとする人々の行動がいま必要なのです。
「甲斐の狼」編集担当: 山野井英俊