オオカミ童話の多くは差別的です!
ぬいぐるみのオオカミによる劇の上演や、映画の上映会。オオカミを悪者にした防犯劇、お話会、紙芝居等々。年中、様々な場所で行われていますが、それを苦々しく思っている人は多いと思います。しかし子供たちが楽しみにしているイベントなので、クレームを言うのもはばかられ、対応に苦慮していませんか?今回、次のように対処できましたのでお知らせします。
平成30年3月3日にぬいぐるみ劇『3びきのこぶた』が、男女共同参画センターの主催により市民会館で行われます。開催間近でしたが、2月28日に次のクレームと要望を電話で主催者に伝えました。
「私達は、日本の自然を守るためにオオカミの再導入と野生オオカミの復活を目指して活動している団体です。『3びきのこぶた』『7ひきのこやぎ』『赤ずきんちゃん』等の童話によって、オオカミが悪い動物として子供たちに強く刷り込まれ、運動の大きな妨げになっています。これらの童話に書かれているのは、誤解、偏見、いじめ、そして差別的です。この様な作品は上演しないでほしい。
もし、今回上演されるのであれば、私達が本当のオオカミの姿を伝えるために作成したリーフレットを来場者に配布してほしい」。
これに対し「今後、該当する作品を上演しない。リーフレット配布は、内容の確認と配布の準備があり今回は間に合わない」との回答が、後刻ありました。「今後当方のリーフレットを会館に配架してほしい」と要望し、了解されましたので郵送しました。ご理解をいただき感謝しています。
『いじめと差別』という言葉で当方の要望を伝えることができたと思います。是非、お試しいただくとともに、モグラたたきではないより組織的な対応ができないものか皆さんの知恵を求めています。これらの童話が元気でいる限り、オオカミ復活による日本の自然再生実現の大きな障害となります。遠慮せずに絶滅させましょう。
(日本オオカミ協会理事 井上守)