【大分】日米オオカミふぉーらむ2018


絶滅したオオカミの復活で獣害から里山を守る!
日・米オオカミふぉーらむ in 大分 2018

シカの増え過ぎは国を亡ぼす。復活オオカミが日本を救う! オオカミは怖くない!

【講演・Q&A】
『豊後大野市のシカの生息状況』
橋本 祐輔(前豊後大野市長・一般社団法人日本オオカミ協会理事・中九州支部長)
 
『米国でのオオカミ再導入(オオカミは渓流も守る)』 <日本語>
Steve Braun(Adventure Yellowstone, Inc. 代表・米国イエローストーン国立公園公認ガイド)

『オオカミ絶滅後の日本の自然と対策』
丸山 直樹(東京農工大学名誉教授・一般社団法人日本オオカミ協会会長)

【日時】2018年11月2日(金) 13:30~15:30 (開場13:00)
【会場】J:COM ホルトホール大分 大分県大分市金池南一丁目5番1号
【参加費】無料
【主催】一般社団法人日本オオカミ協会中九州支部
【協力】一般財団法人日本造園修景協会大分県支部、一般社団法人日本植木協会九州ブロック大分県支部、NPO法人アイラブグリーン大分

 二ホンジカやイノシシの増加が全国的に注目されるようになってから約30年、一向にその増加はおさまる気配がみえません。九州でも同様です。大分県ではほぼ全地域で生息し、森林や農耕地に大きな被害を出し続けています。祖母傾山系でも被害が激しく、エコパークの核心地域、移行地域の生物多様性の減少が心配されるところです。

 森林生態系の破壊の放置は、今夏のような異常豪雨が続くと、山地崩壊、土石流、洪水のような深刻な惨事の原因に発展します。土砂が海に流れ出れば、魚介類の生育環境初め沿岸生態系を劣化させ、漁業にも被害を及ぼします。増え過ぎシカの放置は、国土の砂漠化をもたらし、自然の再生産力を奪います。

 シカの増え過ぎを招いた原因は、明治以降、頂点捕食者オオカミを絶滅に追い込み、食物連鎖の働きを破壊した明治近代化政策の失策にあります。さらに、戦後顕著化した農山村社会の衰退、人口減少によるハンターの高齢化と後継者不足による狩猟の衰退があります(最盛期の4分の一)。

 現行のシカなどの増え過ぎた害獣の個体数コントロールは専ら狩猟に依存していますが、効果ははかばかしくありません。その理由は、狩猟システムが彼らの増加に追いついてい ないからです。現状では狩猟圧を強化する見込みは立ちません。

 長期的解決策は、絶滅したオオカミの復活による生態系の食物連鎖の修復、すなわち『自然調節システムの回復』以外にありません。しかし、民主主義社会にあって、オオカミ復活には国民の賛成が必要です。このためには、根強く通念化したオオカミの誤解を解くことが欠かせません。「外国から連れてくるオオカミは外来種だから、日本の自然に良いはずがない」「人を殺めるのでは」「実際はシカやイノシシを減らせない」など。これらは単なる風評、全部間違いです。オオカミ復活にはオオカミの冤罪を晴らすための普及教育活動が欠かせません。このフォーラムでは、今もオオカミが生息し、人々と共存している欧米の事例を新しい時代の自然保護観とともに紹介します。そして、オオカミの本当の科学的な姿を紹介します。

 オオカミの復活は、九州の豊かな自然を保全し続ける上で欠かせません。多くのご来場をお待ちしています。オオカミが日本を救うのです!

【講演者プロフィール】
■ Steve Braun(スティーブ・ブラウン)
Adventure Yellowstone, Inc. 代表、ナチュラリスト、自然保護文化・教育、イエローストーン国立公園公認ガイド。一社)日本オオカミ協会学術会員(フェロー)、マイアミ大学卒(哲学・生物学・生態学専攻)、モンタナ州立大学修士(生態学、米国史)、オハイオ州立大学修士(日本史・日本文学)、同公園の自然生態系・野生動物の生態に精通、とりわけクマ類、オオカミに関して詳しい。日本語堪能。

■ 丸山 直樹
一社)日本オオカミ協会会長、東京農工大学名誉教授、農学博士、野生動物保護学・自然保護文化論。単著「地球は誰のもの」(岩波書店)、編著「オオカミを放つ」(白水社)、編著「オオカミが日本を救う!」
(白水社)、対談「たけしの面白科学者図鑑へんな生き物がいっぱい!」
(ビートたけし、新潮文庫)など。

■ 橋本祐輔
一社)日本オオカミ協会理事、中九州支部長、前豊後大野市長。鳥獣被害の防止とともに生態系の復元、および保全のために、市長在任中からオオカミの再導入を提唱している。

【お問合せ先】
一般社団法人日本オオカミ協会
中九州支部:橋本祐輔
電話:0974-42-4225

【会場案内】

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