オオカミフォーラム 2026

「オオカミが守る森林!森林が守るクマ!」
―クマ問題から生態系の保全を考える―
【フォーラムの狙い】
日本の森林・農地などの生態系はシカ、イノシシなどの増えすぎによる獣害によって荒廃し続けています。狩猟強化も侵入防止柵も限界。切り札は「絶滅したオオカミの再導入」 しかし、オオカミ協会が発足してから30年を経ても実現していません。関係各界の取り組みの遅れが原因です。オオカミの復活を求める国民の声は日増しに大きくなっています。私たち国民の声を集めて一日も早いオオカミ復活を実現しましょう。このフォーラムでは一人一人がアイデアを出し合い、声を合わせて、国土保全の実現、生活生産の場の保全にむけてオオカミの復活を目指しましょう。
【新たな問題:クマ】
最近各地で、クマの増加による農林業被害、人身被害が発生しています。今年も死者13人、負傷者約200人が発生しています。日本人が歴史上初めて経験する恐怖を伴う獣害問題と言ってよいでしょう。このままではクマもオオカミと同じように絶滅するのではと危惧する声も聞かれます。一方でクマと同じようにオオカミも危険動物視されてその復活の支障になるのではと心配する向きもあります。もちろんオオカミとクマは社会生態が異なり同一視はできませんが、その違いの理解の普及は欠かせません。オオカミは危険動物ではありません。オオカミとクマの生態学的関係(ほとんど知られていない)とその生態系への影響も知っておきたいところです。
このフォーラムの課題であるオオカミとクマの保護管理問題は野生生物との共存に対する挑戦的な課題です。それだけに、合意形成には多くの人たちの多様な考えを理解しあい、それらを科学的、論理的に整理することが欠かせません。
【基本となる認識】
下記はこの問題に関する議論の材料となる主催者の基本的な認識です。
クマは90年以降増加している。この原因は90年以降の全国的な狩猟圧の低下による。クマとの同所的共存は、生態学的原理「競争排除則」が作用しているために可能ではない。クマの人里、都市域への出没は、長期的増加によるクマ同士の社会的込み合いによる反発の増大が主因である。殺傷事件の原因は防衛的攻撃と捕食行動による。里山の緩衝機能は不明。学習放獣は無意味。クマの保全:地域区分の具体化が不可欠。人里、都市では排除、山地では生息密度管理が必要。生息頭数の調査手法の改善が喫緊。クマによる森林保護説の真実は? 愛熊的感情論ではなく科学的論理的な検証が必要。
自然生態系保護区としての先進地域である米国イエローストーン国立公園(1872年設立)におけるヒグマ(グリズリー)とアメリカクロクマ、再導入オオカミをめぐる保護管理システムを参考材料として紹介します。同公園では、30年前、生態系の回復と植生に壊滅的被害を及ぼしていたエルク個体群の抑制を目的にオオカミが再導入され、以来生態系は回復し続けています。この変化に関してオオカミの役割が検証され続けていますが、特にクマが注目されているわけではありません。
さて、日本の森林生態系の保全とオオカミの復活、そしてクマ問題、皆様はどのようにお考えでしょうか。一人一人が自発的かつ客観的に判断することが大切です。当日のフォーラムには多くの方々に御参加いただき、それぞれの専門分野からの話題提供者とともに活発に議論が交わされる場となることを願っています。
【話題提供】
大槻国彦:一社)日本オオカミ協会会長、林業経営、森林科学
「オオカミの絶滅・シカの増えすぎとクマ問題」
スティーブ・ブラウン(予定):(日本語)アドベンチャーイエローストン代表、一社)日本オオカミ協会フェロー、自然保護教育
「イエローストーン国立公園内外でのクマとオオカミの保護管理」
司会・Q&Aコメンテーター
丸山直樹:農学博士、一社)日本オオカミ協会名誉会長
【日時場所】
<東京>2026年2月8日(日)13:30~17:00
三軒茶屋駅前「三軒茶屋しゃれなあど集会室シリウス(54名)地図
< zoom視聴出来ます >
<静岡>2026年2月12日(木)13:30~17:00
JR静岡駅ビル パルシェ7階 D会議室(62名)地図
< zoom視聴出来ます >
<和歌山>2026年2月27日(金)13:30~16:00
和歌山県立情報交流センター Big・U 講義室(50名)地図
主催:一般社団法人 日本オオカミ協会
