日本オオカミ協会神奈川県支部展示・活動発表会

日本オオカミ協会神奈川県支部展示・活動発表会

テーマ:「オオカミは人を襲わない」

    「豚コレラ(CSF)対策:切り札はやっぱりオオカミ」

日時:2月6日~11日10:00~18時

場所:第19回さがみ自然フォーラム(主催:厚木市・NPO法人神奈川県自然保護協会)

会場:アミューあつぎ 5F

     【アクセス:電車】小田急小田原線「本厚木」駅 徒歩5分

       ◎新宿駅より小田急線急行 (55分) 本厚木駅下車
       ◎横浜駅より相鉄線利用、海老名駅から小田急線 へ乗換(40分) 本厚木駅下車

パネル展示:アミュー厚木5Fアートギャラリー  

     JWAオオカミ関係展示スペース約3m×1.5m+長テーブル1

活動発表会:2月8日(土)アミューあつぎ 5F502&503  13:15~16:00

    オオカミ活動講演(20分)高木英寿(JWA理事・神奈川県支部長)

 今年も日本オオカミ協会神奈川県支部は「第19回さがみ自然フォーラム」のパネル展示及び活動発表会に参加します。 このフォーラムには、神奈川県下の自然保護団体、高校、大学が出展します。

 今回JWAは、オオカミ再導入が我が国の自然環境の保全に欠かせないことを一人でも多くの市民に理解していただくことを意図しています。ところで失礼ながらお尋ねします。オオカミは人間を襲撃する怖い動物だとお考えでしょうか。もしそうだとしたら、さがみ自然フォーラムの小さいけれどもポイントを突いた「オオカミ」ブースをぜひお訪ね下さい。臆病で人を避けるオオカミの本当の姿がご理解いただけます。オオカミが人食いだなんて誰が言い出したのでしょうか。これは世界史的スケールの大ウソ。このウソは昔から、人々にオオカミを恐れさせ、オオカミを虐待し、オオカミの復活を妨げてきました。そして、シカやイノシシなどの増え過ぎを招き、生態系を崩壊させているのです。人の手で生態系のバランスを保ち、生物を絶滅から守ることなどできない相談。でもオオカミがいれば、こんなことにはならなかったはずなのです。論より証拠。神奈川県では丹沢山塊の自然がシカ荒れで無残な姿になっています。オオカミを絶滅に追い込んだまま呼び戻していないからなのです。シカ柵、狩猟・駆除、ジビエなど。その効果はサッパリです。今や、隣接の箱根山地でシカが復活し増え始めています。これは良いことですが、オオカミを呼び戻さないと丹沢と同じになってしまうでしょう。「鳥獣被害をなくすためには、ジビエの振興が極めて大事だ」(菅義偉官房長官、衆院神奈川2区)などと、有力政治家がピント外れで暢気なことを言っていてよいのでしょうか(まるでワカっていない!)。ジビエが振興する頃には日本の自然はボロボロ。山は崩れ、鉄砲水、土石流、大洪水が頻発。(無責任政治家は責任などとらない!)とにかくオオカミを呼び戻すことは欠かせません。嘘を信じる皆さんが自然破壊に手を貸しているということにならないでしょうか。

 豚コレラ(CSF)流行もオオカミがいないからなのです。普段からイノシシの生息密度が低ければ、やたらにCSFは流行しないのです。イノシシの増減は『ジビエ振興』とは関係がありません。今や豚舎の飼育豚だけでなく、野生イノシシにまで感染は拡大し、終息の見込みが立っていません。罹病豚の殺処分とワクチン接種、一地方に止まらない、里から奥山まで広大な地域を対象にした広域散布が欠かせません。それも何年も、十数年も。莫大な経済的損害。東北地方から関東地方北部にかけての広大な地域から野生イノシシを一掃した明治時代の豚コレラ惨事が再発しつつあるのです(東北地方にイノシシが復活したのは一世紀を経たごく最近のことなのです)。ジビエ振興などと呑気にかまえてはいられないはずなのですが。

 スロバキアからの情報を見ると、オオカミが広域に生息している地域でのCSF流行はオオカミによって抑制されています。欧米の研究者は、オオカミの役割を極めて重視しています。『転ばぬ先の杖ならぬ、転ばぬ先のオオカミ再導入』が欠かせないのです。

 こうした事実を一人でも多くの市民に知っていただきたいのです。「さがみ自然フォーラム」の日本オオカミ協会展示『オオカミブース』と『活動報告講演』に奮ってご参加お願いします。

[お問い合わせ] 

日本オオカミ協会神奈川県支部 高木英寿(090-4827-4431)まで

Follow me!